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2009年新年のご挨拶

坂東の福島です。


明けましておめでとう御座います。
旧年中は大変お世話になりました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。


12月も下旬となると寒い日も多くなって来た。
寒い日には師走の混雑も重なって通勤電車の窓が曇って景色が見えないこともあるが、暖かい日も多くてはっきりとした霜が降りた日もなく、車の窓ガラスが凍結する朝もまだない。
それでも銀杏や欅を始めほとんどの木は冬木立となって空が広くなった。

我が家の庭も正月を目前にしてやっと剪定、落ち葉掃除、芝生の目土の補充を完了させた。この時期になっても生き延びたカマキリが茶色になって日向に出てきて触られても逃げようともしないかと思えば、まだ緑色のままで落ち葉の中で眠るように横たわっていたりする。
鳥の餌への執着は強烈になり、雀とヒヨドリの争奪戦が激しくなっているが、まだ多勢の雀が主導権を手放していない。


今年始めて3度目の開花を迎えた山茶花の花が残っている間に椿のワビスケが咲き始めてちょうど見頃となっています。


今年は何と言っても金融危機・経済急減速の年であったことに尽きよう。
昨年夏頃から英仏の銀行破たん、米のサブプライム問題が話題となったが、博打経済は留まる所を知らず突き進んで、エネルギー・原材料・食糧までも投機対象として価格の暴騰を引き起こして金融危機・経済危機へと傾斜して行った。


とうとう米証券大手のリーマンの破たん、銀行最大手のシティーの危機、保険最大手のAIGの危機が顕在化して一気に金融恐慌だと騒がれ始めた。


日米欧を始めG20がそろって金融業への資本注入、資金流動性供給、金利低減、景気刺激の財政出動とあらゆる手段を用いて下支えをすることに合意して着々と実行に移しつつあるが、金融バブル崩壊のショックに耐えるだけが関の山であり、これから長期間かけて損失の穴埋めを完了しなければならないことは何も変わってはいない。


さらにこれから実体の経済の下降が遅れて顕在化してくる。
自動車・家電といった耐久消費財にはすでに影響がはっきりと出てきており今後さらに深化すると共に波及効果が広がっていくことになろう。
勿論企業の破たんで貸出資産が不良債権化して貸し出し制限を強化してまた企業が破たんするということで悪循環が回っていく。


特に米では個人のクレジットローン、住宅ローンが住宅不動産を処分しなければ返済できないほど膨れ上がっているケースが多く短期間に解消できるはずもない。


欧米先進国は製造業での開発途上国との競争をあきらめて金融業にその期待を集中させていた。
通貨が高騰して製造業が困っても強い通貨が金融業にとって好都合であればそれで良いとされてきた。


日本の経済成長時には資金ネックで成長と停滞が交互に繰り返されて、成長の歪みを是正する時間的な余地があったが、現在のBRICsの成長には資金ネックはなく歪みを解消する間もない。


米がくしゃみをすれば日本は風邪をひくと言われたが貿易に依存する以上これは避けられない。


なのに現在のBRICsの場合はデカップリングとか称して影響がないとノー天気なことを言っていた。
多分資金ショートと需要不足のダブルパンチで欧米以上の影響が出てくると思う。


日本もアジアからの輸出という間接形に変えただけでありその影響は直接形であった時よりも在庫の影響が大きく遅れて出てくるものと思われる。


しかし足りるを知らない浪費社会にブレーキが利いて正常化する過程であるとも言えなくはないかも知れない。


・世界的な株、証券化商品の価格暴落、流動性麻痺
金融不安となると投機資金の引き上げが起こり、この返済のために株や債券、外貨を自国通貨に換金する必要が生じる。


博打である限り雰囲気でどこまででも価格変動する。
そして博打場の仲間は一度苦境となれば相互に信用など無きに等しい。


・資金流動性の停止、金利上昇、プレミアム金利の暴騰
不良資産の表面化がいつ起きるか分からないので余裕資金をいくらでも持っていたい。
実際資本注入、資金流動性供給された資金は中央銀行の当座預金として眠っている。


・米証券業界の銀行化、投資ファンドの選別の始まり
リーマン・ブラザーズを始め主力証券会社が資金集めを強化するために監視強化される代償を払っても銀行業に転身した。
あまりに危ない橋を渡っていた投資ファンドや不正があった投資ファンドが選別を受け始めた。
これで金融博打でぼろ儲けが継続できるのか。


・資源、エネルギー、食糧価格の暴騰とその後の暴落
源、エネルギー、食糧価格が数倍というような異常な価格暴騰を起こして、また数か月で元の価格に逆戻りした。
投機筋の影響が如何に大きかったか、また実業筋も如何に投機的な考え方になっていたかを示す。


この価格暴騰で実業界の体力はかなり傷んでいたのであり、そこに金融危機がとどめを刺した。


・高額耐久消費財、ぜいたく品からの需要縮小
まず一番我慢しやすい自動車、家電製品、ファッション性衣料品から需要縮小が始まったところであり、これがどこまで波及していくかが焦点である。
クレジットの限度額規制強化で買えなくなる要素も大きい。


・為替相場の激変
資金流出国通貨の為替暴落、資源国通貨の為替高騰とその後の暴落、日本円の暴騰、世界中のゼロ金利化予想で金利差解消分高騰することはやむなしか。


・ユーロ圏外EU国のユーロへの合流の動き
為替がこれほど投機的に変動する中では自国通貨を維持するのはリスクが大き過ぎる国も多い。


・BRICsの経済変調
輸出の割合がそれほど大きくないと見える国でも資金の流れの源である輸出の減少はどれほど大きい影響があるかが今後見えてくるだろう。


・自動車産業の地位の変調
耐久消費財であるが故の減速だけではない自動車産業自体の地位の低下があるように思える。
ガソリン価格暴騰の影響の名残や電気自動車化といった影響だけなのだろうか。
インターネットで安直に済ませる等移動要求自体が弱まったのか。


・米大統領選のオバマ勝利
不況で民主党への政権交代は妥当な線であろうか。
それにしても黒人初の大統領が本当に実現した。


いずれにしても金融危機・経済急減速はまだ始まったばかりであり、2009年が正念場となりそうである。


ポイントは以下の2点で見通せるように思われる。
いずれにしてもこれほど興味深い経験が出来ようとは思わなかった。


・米への資金還流がこれまで通り続いて金融博打で稼いでいけるのか。
ドルの信認は揺らがないのか。


・中国の経済成長は本当に8%近くを確保できるのか。
輸出が止まれば財政出動ではカバーできずに目を覆う状態にならないのか。


ではまた。

2009年元旦
                 福島 實

Posted by shono : 2009年01月02日

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